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竹本さんの器は一見、さらりと控えめで綺麗な器。
けれどそれは使ううちに、じわりじわりと病みつきになる何か秘めている。
その感じを例えるなら、山野草。
それも高山植物ように、おじさまたちが嬉々とし立派なカメラを向けるものではなくて、
もっと身近に、里山に咲いている草花たち。
それは誰に見られるように咲いているわけでもなく、ボーッとしていると気づかないけれど、
よく目を開けて見れば季節ごとに静かにその小さな花を人知れず、咲かせている。
その小さな花を手にとって見ると、小さなとても美しいつくりにハッとする。
そこにはひとつひとつ、小さな宇宙が詰まっているよう。
竹本さんがひたすらに、灰釉の世界から紡ぎだすもの。
手にとって静かに見ていると、
そこには様々な景色が広がりはじめる。
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